便秘に悩む人は多く、特に女性は慢性的な便秘に悩まされているという人も少なくありません。
便秘には、大きく分けて3つの原因があると考えられております。
中には、体に悪影響を与える原因もあるのです。
まずは、自分の便秘の原因を知ることから始めましょう。
腸機能の低下
便秘の中でもっとも原因として多いのが、腸の機能が低下することによって起こる『機能性便秘』です。
この機能性便秘は、さらに3つに分類されます。
弛緩性便秘(しかんせいべんぴ)
普通、便は大腸が縮んだり緩んだりを繰り返すぜん動運動が起こることで便意を感じます。
しかし、腸の筋力が低下してしまうとぜん動運動が弱くなり、便を排出する力が低下してしまいます。
これが、『弛緩性便秘』です。
もともと、ぜん動運動が弱い人もいますが、他の原因もあるんです。
それが、無理なダイエットや水分不足などです。
ダイエットや水分不足が原因で、ぜん動運動が弱くなってしまうことがあるんです。
けいれん性便秘
『けいれん性便秘』は、ぜん動運動が活発すぎることにより、おこる便秘です。
腸が、けいれんのような動きをしてしまい、便がうまく排出されないために便秘になってしまうんです。
けいれん性便秘の特徴は、コロコロとした便が出たり、下腹部に痛みを感じることです。
直腸性便秘
通常は、便が腸に溜まり、直腸まで達すると便意をもよおします。
しかし、この『直腸性便秘』は、直腸に便が達しているのに便意を感じないことで起こります。
便を我慢することが多い人は、便意を感じる神経が鈍り直腸性便秘になりやすいと言われています。
大腸の形状異常
一般的な大腸の長さは1.5mほどです。
しかし、これよりも長い場合や、大きい場合は、便秘になりやすいんです。
腸がねじれていることも便秘の原因のひとつです。
大腸の形の異常や大腸の病気などが原因で起こる便秘は、『器質性便秘』と呼ばれています。
病気による傷が原因
虫垂炎など手術の痕が癒着したものが障害物となり、便がスムーズに進まないケースがあります。
大腸の炎症や腫瘍によって腸が狭くなってしまうことも、器質性便秘のひとつです。
生活習慣
生活習慣の乱れは、便秘になる原因のひとつと考えられています。
ダイエット
無理なダイエットによって食事量を極端に制限している場合、食物繊維が足りずに便秘になってしまうケースがあります。
ストレス
過度なストレスを感じると、精神だけでなく体にも影響が現れます。
そのひとつが便秘であるケースも少なくありません。
まとめ
便秘には主に3つの原因があります。
特に、日本人の便秘の多くは、腸の動きが原因の弛緩性便秘だといわれています。
しかし、便秘には種類があります。
どの種類の便秘なのかを理解しなければ、便秘解消の対策ができないですよね。
まずは、自分の便秘のタイプを知り、原因に合わせた解消法を試すことが大切です。
特に、器質性便秘が疑われる場合は注意が必要です。
気になる場合は、医療機関に相談することをおすすめします。
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